水道水中の有機フッ素化合物(PFAS)について

2024.08.16

 水道水中の有機フッ素化合物(PFAS)について、お知らせします。
 PFASについての説明及び本市の対応は、次のとおりです。

【PFASとは】
    有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
    PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきました。具体的には、PFOSについては、半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤などに、PFOAについては、フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤などに主に使われてきました。
    PFOS、PFOAには、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、現時点では北極圏なども含め世界中に広く残留しています。
                                                                                                                 ( PFOS、PFOAに関するQ&A集(環境省)より抜粋)

【PFOS及びPFOAの検査結果について】
   令和2年(2020年)4月からPFOS及びPFOAが水質管理目標設定項目に追加され、「PFOSとPFOAの合算値で50ng/L(ナノグラムパーリットル)以下」とする暫定目標値が国により定められました。(50ng/Lとは、体重 50kg の人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準として設定されたものです。)
    本市では、令和4年(2022年)度から水道水の素となる原水について28箇所(山口:15箇所、阿東:13箇所)、お客様に供給される浄水(水道水)について23箇所(山口:12箇所、阿東:11箇所)で、年に4回検査を行っています。
 ・本市の検査結果はこちら(PFOS及びPFOA)

 一部の水源ではPFOS及びPFOAが検出されていますが、浄水(水道水)の検査においてはすべて暫定目標値である50ng/Lを下回っています。

【水道水の安全確保のための対応について】
    一部の水源で検出されるPFOS及びPFOAの濃度が不安定であるため、水質の監視を強化しています。
水質を監視する中で、PFOS及びPFOAが暫定目標値を超えて検出されたこともありますが、他の水源の水と混ぜ合わせることで薄めたり、汲み上げを制限するなど、適正な浄水処理や水質管理を行うことで、水道水の安全性を確保しており、浄水(水道水)では暫定目標値である50ng/Lを下回っています。

 引き続き、国の動向等を注視しながら継続してPFOS、PFOAの検査を行い、適切に対応を行ってまいりますので、安心して水道水をご利用ください。

このページのお問い合わせ先

水道施設課
〒753-0871 山口市朝田28番地
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